超速仕事術を見てみる

boy in white t shirt sitting on chair in front of computer Elementary School/小学校
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Twitterで超速仕事術についての記事が注目を集めていました。明治図書の「授業力&学級経営力 3月号」の企画でした。興味があったので買って読んでみました。

超速仕事術

超速仕事術の企画では、5人の現役の先生たちの1日の仕事の流れを書きながら、早く正確に仕事をするための「コツ」を示していました。江澤先生は英語がちサロンでお世話になっていますし、土居先生は国語の指導法の本を参考にさせていただいています。そういった先生方の時間管理を知ることができるのはとても参考になりました。

Twitterでは5名の先生方が朝とても早い(3時おきの先生もいる!)ということや、チラ見せだったので何時頃寝ているのかわからないことなどから、「働きすぎではないか」ということで盛り上がっていたように思います。いわゆる「勤務」と趣味に近い「仕事・研鑽」が混ざった仕事の仕方なのかと思います。

全員の企画の記事を見てみると、朝は早いぶん、17時や18時頃には退勤し、家族との時間や自分の時間を作っていることがわかりました。家庭・仕事・自己研鑽をすべてやっていこうとするとこういったスケジュール感覚になるのかと感じました。

朝に仕事をする

私自身はあまり朝に「学校の仕事」をすることはありませんが、朝の時間を使うことは非常に重要だと感じています。夜(仕事終わり)には一日の疲れもあり、自分のやりたい作業に集中しにくいからです。自分の場合は特に、英語を読んだり難しいことを考えたりすることがとても難しくなります。また、朝は時間が限られている(出勤等をしないといけない)ため、集中しやすいというのもメリットです。

朝早く起きるためには、前日の夜の過ごし方が重要です。少なくとも寝る1時間前くらいから寝ることを逆算しているとスムーズに眠ることができます。今回の先生方のように子供の寝かしつけと一緒に寝てしまうというのも良いリズムの作り方だろうなと感じました。でも、どうやって朝3時に起きているのだろうと感じました。自分は光目覚まし時計を使っていますが、それだと子どもも起こしてしまいそうです。

はてさて

ワーク・ライフ・バランスがいわれたり、働き方改革が叫ばれる時代になりました。超速仕事術という企画もその流れに沿ったもののように感じます。勤務時間の中の生産系をなるべく高くして、時間内でできることを増やしていこうという考え方は素晴らしいものです。

ただ、この企画を見ると様々なことも感じました。まずは「速く正確に」は正しいのかという観点です。もちろん、短い時間で効果が出るに越したことはないでしょう。ただ、生産性という観点だけで速さを求めていった結果、何かを失ってしまっていないかを感じることもあります。

また、このように「仕事ができて定時退勤できる」先生がいる一方で、夜遅くまで仕事をされている先生方が多いのも現実です。果たしてその先生は「仕事ができない」から遅いのでしょうか。様々な問題が絡んでいるように思います。仕事ができる個人に焦点が当たる企画が注目を集める背景には、個人主義が見え隠れします。組織全体として、みんなが定時に帰る(もちろん、自己研鑽等をしたい人はできる)状態になるのが理想でしょう。

ここであげた自己研鑽は、「ライフワーク」の点で、仕事をする生活の中でやっていくことになります。定時退勤あとは遊ぶ!後は家族と過ごす!後は自己研鑽をする!様々な選択ができるようになればいいなと感じました。広く仕事と生活を考えていく上で、時代の流れも含めて勉強になる企画でした。

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