仕事術⑦~『教員3年目の教科書 新卒3年目からグイッと飛躍したい! 教師のための心得 』より~

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教員の仕事術の本もいろいろと読んできました。今回は土居正博先生の新卒3年目の本です。自分は4年目なので1年遅いですが、いろいろな機会で勉強していければと思います。今回は自分が実践しようと思うことを4つ取り上げます。

間接的指導

子どもに何かをしてほしいとき、つい「〇〇しなさい」という声かけになってしまうことがあります。これは直接的指導という手法で、教師と子どもの力関係を前提にした命令的・権威的な指導になってしまいます。対して間接的指導は、子どもが「〇〇しよう」と思えるように声かけをする指導法になります。直接「〇〇しなさい」という声かけをしないぶん、多くの引き出しや経験が必要になります。また、子どもに「〇〇しましょう」と伝えるのではなく、子どもから「〇〇したい」というような声が出るようにできるとより良いといえます。

全員参加の授業

学級崩壊というと、子どもが教員のいうことを聞かず好き勝手な行動をする状態をイメージすることが多いですが、子どもが積極的に授業に参加しない状態も学級崩壊であるというのが土居先生の考えでした。このような「冬眠的」な状態にならないよう、全員が参加して、学びを得られる授業を目指すというところを目標にします。そのための具体的な方法が教材研究と授業記録になります。特に授業記録は今年一年を通して自分も技量を磨いていきたいと思っています。

具体的な子ども像を持つ

子どもが学びを得られる授業ではどのような子どもの姿が見られるのか、具体的にイメージすることが必要です。そのイメージと照らし合わせて、必要な声かけや支援を行っていくことになります。ここで具体的に子どもをイメージできていなければ、ゴールなしにマラソンをするようなもので、軸がなくなってしまいます。以前ジャパネットたかたの記事でも書いた、「ビジョン」にあたる部分かなと思います。

授業記録を書く

授業の発問や子どもの反応を記録していきます。仕事術の本をいくつか読みましたが、授業記録を書こうということはよく取り上げられています。仕事術というと働き方改革と結びつき、早く帰る方法を紹介しているような印象を受けますが、教員としての力量向上を目指す上では、時間はかかりますが自分の授業を記録する・振り返る習慣があると良いなと感じました。

参考:土居正博『教員3年目の教科書 新卒3年目からグイッと飛躍したい! 教師のための心得 』(2020)明治図書

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