「なぜ、あの先生は誰からも許されるのか?」を読む

woman sitting on floor while reading Hacks/仕事術の本の紹介など
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吉田和夫先生の「なぜ、あの先生は誰からも許されるのか?」を読みました。学校の先生は、同僚や上司、子どもに保護者、さらには地域の方と多くの人に囲まれて仕事をこなすことになります。人付き合いの方法についての気付きの詰まった一冊でした。

東洋館出版社の本を読んでいるとおすすめに紹介されるようになった本です。タイトルから挑戦的で興味がそそられたこともあり、図書館で借りて読んでみました。

私は先生の仕事がどのように変遷しているかまでを語ることは難しいですが、現在の学校では教員はチームとして、組織として子どもの教育にあたっています。

そのため、一人の先生が個人の力で大きなことを成し遂げていったり、すべての保護者の対応をしたりするのは現実的ではありません。教員同士でサポートし合いながら教育にあたろうというような視点が詰まった本でした。

客観的なデータとは違い、吉田先生の信念であったり感じたりしたことであったりが読みやすい言葉で書いてありました。その中の多くは、確かにその通りであると膝を打つものであり、経験の浅い教員にとっては、励ましや指針になる珠玉の短編集のような読み物です。

個人的には、努力は往々にして報われないもの。ただ、その努力の過程で得られたものが財産であるといった内容の項目が印象に残りました。

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