【保存版】日本の小学校英語:制度・授業内容・目的まとめ

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ー 保護者が知っておきたい最新情報と、家でできるサポート方法 ー


1. 小学校英語は今どうなっている?

2020年度から、日本の小学校英語は大きく変わりました。文部科学省の学習指導要領改訂により、

  • 5・6年生は「教科」(成績がつく)
  • 3・4年生は「外国語活動」(コミュニケーション中心)

として位置づけられ、授業時数も増えました。

🔹 5・6年生(外国語科)

  • 年70時間(週2コマ相当)
  • 教科書あり
  • 「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく
  • 単語・表現だけでなく、「書く活動」や「情報整理」も扱う
  • 通知表に英語の評価が入る

🔹 3・4年生(外国語活動)

  • 年35時間(週1コマ相当)
  • 教科書なし
  • 英語への親しみやコミュニケーションが中心
  • 「聞く・話す」がメイン

2. 授業ではどんな力を育てているの?

小学校英語の目的は、「将来に続く英語力の土台作り」です。コミュニケーションを行うための基礎を育もうとしています。
特に、以下の4つが重視されています。

① 英語の「音」と「リズム」に慣れる

大人よりも子どもの方が発音習得に有利です。歌・チャンツ・会話練習が多い理由はここにあります。

② 自分のことを簡単な英語で伝える

自己紹介、好きなもの、将来の夢、家族など
→ 文法用語を覚えるより「表現してみる」ことが大事。

③ 友だちと協力しながら活動する

ゲーム、ペア活動、クイズなど協働的な学びが中心。

④ 「英語って楽しい!」と思える経験をつくる

英語嫌いになる前にポジティブな経験を積むことが非常に重要です。
これは中学・高校の学習に大きく影響します。


3. 小学校英語のよくある疑問に答えます

❓ 文法は教えないの?

文法用語(主語・動詞など)は扱いませんが、
文のパターン(I like…, This is…, I can…)を自然に身につける指導を行っています。

❓ 英語の宿題が少ないのはなぜ?

目的は「大量の暗記」ではなく、
英語への親しみと基本的な表現力 を確実に育てることのためです。

❓ 成績はどうやってつけているの?

  • 授業への取り組み
  • 活動への参加状況
  • 簡単な表現の理解・使用
  • 小テスト・単元テスト
    などを総合的に評価します。
    「話そうとする姿勢」も大切な評価要素です。

4. 家でできるシンプルで効果の高いサポート方法

家庭でのサポートは “英語を勉強させる” ではなく “英語に触れる機会を増やす” と考えると上手くいきます。


🏠 ① 英語の動画・歌を一緒に楽しむ

YouTube Kids や Netflix の英語音声など、
好きなアニメを 英語音声で流すだけ でも効果があります。

ポイント

  • 字幕は日本語でもOK
  • 大人が”楽しむ姿”を見せることが最重要

🎧 ② 短い英語の音を真似する遊び

  • “apple”
  • “good morning”
  • “I like pizza”
    など、学校で習った表現を 1日1つ真似するだけ でOK。

完璧な発音は不要
楽しく言ってみる「成功体験」を積ませるのが目的です。


📚 ③ 英語の絵本を読み聞かせてみる

英語が得意でなくても、
CD・音声付きの絵本 を使えば大丈夫。

特に人気なのは:

  • Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
  • Dear Zoo
  • The Very Hungry Caterpillar

短くて繰り返しが多く、小学生に最適です。


✍️ ④ 英語ノートに「絵+ひとこと」だけ書く

小学生は書くことにも挑戦していきます。

  • 好きな食べ物の絵を描く
  • “I like sushi.” と1文だけ書く

これだけで 英語の表現力が大きく伸びます


💬 ⑤ とにかく「褒める」ことが最大の効果

英語は成功体験がいちばん大事です。

  • 「言えたね!」
  • 「前より上手!」
  • 「楽しそうだね!」

この3つの声かけだけで
英語への自信がずっと続きます


5. 最後に:家庭のサポートが未来の英語力をつくる

小学校英語は、単なる「早期英語教育」ではなく、
将来の英語学習の土台をつくる時期です。

  • 音に触れる
  • 英語で遊ぶ
  • 伝わる楽しさを知る

これらができれば、
中学校以降の英語がスムーズに伸び、
将来的には「使える英語力」へとつながります。

英語教育は、
学校 × 家庭 × 社会 の三つの力がそろうことで一気に伸びます。

Lanculeではこれからも、
学校の授業と家庭学習をつなぐ情報を発信していきます。

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